このようなお悩みをこれまでに1,000人以上の採用担当者と関わってきた私が解決します。
「介護の仕事に興味があるけれど、未経験で不安…」そんな40代・50代・60代におすすめなのがガイドヘルパーです。
学歴や経験は不問で、最短2日の研修受講で資格取得が可能！
費用も2万円から始められ、短時間勤務もできるので、プライベートと両立もしやすい仕事です。
この記事では、ガイドヘルパーの仕事内容や資格の種類、取得方法まで詳しく解説します。
ガイドヘルパー（移動支援従業者）って何をする人？
ガイドヘルパー（移動支援従業者）とは、障害のある方が安心して外出できるよう支える人です。
一人で外出するのが不安な方のそばで、安心して出かけられるよう付き添います。
障害のある方の「行きたい」「出かけたい」という気持ちに寄り添う人です。
ガイドヘルパーの仕事内容
ガイドヘルパーは、視覚障害がある、身体障害がある、知的障害や精神障害がある方の外出を支援する仕事です。
一人ひとりに合わせた手助けで利用者の外出を支えます。
外出先は、買い物や通院、映画鑑賞、市役所など、日常生活に関わる場所が中心です。
仕事内容は、利用者の障害の種類や特性によって大きく異なり、主に以下の3つのタイプに分かれます。
| 種類 | 対象者 | 主な仕事内容 |
| 同行援護従業者養成研修 | 視覚障害者 | 移動時の誘導、代読・代筆、外出時の状況説明 |
| 行動援護従業者養成研修 | 知的・精神障害者 | 不安の予防、危険回避、食事・排泄介助 |
| 全身性障害者移動介護従業者養成研修 | 全身性障害者 | 車いすでの移動介助、必要に応じた身体介護 |
働きたい分野によって、学ぶ内容や資格の取り方が変わります。
複数の資格を取れば、できる仕事が増えスキルアップにもつながります。
ガイドヘルパーになるための必要な資格
ガイドヘルパーとして働くには、支援内容に応じた資格（研修修了）が必要です。
支援する障がいの内容に合わせて、受講する研修が変わります。
主な資格は次の3つです。
| 厚生労働省の正式な名称 | スクール等での講座名 |
| 同行援護従業者養成研修 | 視覚障がい者ガイドヘルパー養成研修 |
| 行動援護従業者養成研修 | 知的・精神障がい者ガイドヘルパー養成研修 |
| 全身性障害者移動介護従業者養成研修 | 全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修 |
1、同行援護従業者養成研修（視覚障がい者ガイドヘルパー養成研修）
目が見えない方や見えにくい方の外出を安全にサポートするための研修です。
- 信号や段差の案内
- 周囲の状況説明などの視覚情報の伝え方
- 安全な移動介助
- 買い物での値段の読み上げ
- 書類への代筆、文章の代読
- その他の日常生活のサポート
研修は教室での講義と実際に体を動かす実技で構成され、未経験の方でも安心して受講できます。
修了後は視覚障害者の外出をサポートできるようになります。
2、行動援護従業者養成研修（知的・精神障がい者ガイドヘルパー養成研修）
知的障害や精神障害のある方の外出を安全にサポートするための研修です。
- 急に不安になってしまったときの落ちつかせ方
- 道路や駅などで危ないことが起きないように見守る方法
- 予期しない行動をしたときの対応
- 外出時の食事のサポートやトイレのお手伝い
- 移動中の付き添いなどの身体介護
研修は教室での講義と実際に体を動かす実技の両方で構成されており、未経験の方でも安心して受講できます。
修了後は知的障害や精神障害がある方の外出をサポートできるようになります。
3、全身性障害者移動介護従業者養成研修（全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修）
全身性障害のある方が安心して外出できるようサポートする研修です。
- 車いすでの移動介助
- 段差や坂道での安全な通行方法
- 電車やバスの乗り降りのサポート
- 外出時の食事やトイレのサポート
- その他の身体介護
研修は教室での講義と実際に体を動かす実技で構成され、未経験の方でも安心して受講できます。
修了後は全身性障害者の外出をサポートできるようになります。
ガイドヘルパーの資格取得までの流れ
ガイドヘルパーの資格取得までの流れをご説明します。
お住まいの地域で開講している養成研修機関を探し、希望するコースに申し込みます。
申し込みが完了したら、受講料を支払います。
障害のある方の特性やサポートの仕方について学びます。
実際に体を動かしながら、移動のサポート方法などを練習します。
筆記試験や実技試験で学んだ内容の理解度を確認します。
すべてのカリキュラムを修了すると、修了証が発行されます。
研修機関によっては講義部分をオンラインでも受講も可能。
実技は通学が必要ですが、仕事と両立しながら資格取得を目指せます。
資格取得に必要な条件
ガイドヘルパー資格取得に必要な条件や年齢制限についてお伝えします。
| 学歴 | 学歴不問 |
| 資格 | 介護の資格など持っていなくてもOK |
| 経験 | 介護や福祉の仕事経験がなくてもOK |
| 年齢 | 法律で決められた年齢制限はありません |
年齢不問ですがスクールによっては「18歳以上」など条件を設けているところもあります。申し込む前に確認しましょう。
ガイドヘルパーの資格取得にかかる費用は？
ガイドヘルパーの資格取得の費用は、2万円～5万円程度です。
資格の種類によって変わり、別途テキスト代がかかるかもしれません。
それぞれの資格でかかる費用の目安はこちらです。
| 資格 | 費用の目安 |
| 同行援護従業者養成研修 | 一般課程：3万円程度 応用課程：2万円程度 |
| 行動援護従業者養成研修 | 2万円~3万円程度 |
| 全身性障害者移動介護従業者養成研修 | 4万円~5万円程度 |
働きたい分野の資格を取得すると、ガイドヘルパーとして働けます。
ガイドヘルパー資格取得までの期間
| 資格 | 期間 |
| 同行援護従業者養成研修 | 一般課程：3日 応用課程：2日 |
| 行動援護従業者養成研修 | 2日～3日 |
| 全身性障害者移動介護従業者養成研修 | 3日～4日 |
２～4日あれば資格取得できるので、すぐにお仕事始められます。
ガイドヘルパー資格取得後に働ける職場
ガイドヘルパーの資格を取ると、働ける場所の選択肢が広がります。
- 訪問介護事業所
- 移動支援事業所
- 障害者支援施設
- 障害者グループホーム
働き方は職場によって異なります。
訪問介護事業所や移動支援事業所では、通院や買い物への同行など「外出のサポート」が中心。
登録制で1日1時間からOKなところも多く、プライベートと両立しやすい環境です。
障害者支援施設や障害者グループホームでは、外出支援だけでなく食事や入浴などの日常生活のサポートも行います。
短時間勤務ではなく、シフトで交代勤務が多いです。
ガイドヘルパーの給料
ガイドヘルパーの給料は、正職員かパート・アルバイトかによって変わってきます。
平均給与を調べてみました。
| 業務内容 | 正社員（月収） | パート・アルバイト（時給） |
| 同行援護 | 約29.6万円 | 約1,700円～1,800円 |
| 行動援護 | 約33.6万円 | 約1,800円～1,900円 |
| 全身性障害者移動介護従業者養成研修 | 約18〜22万円 | 約1,300円〜1,500円 |
※処遇改善加算（給料アップのための制度）を取得している事業所
※出典：厚生労働省「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」
あくまで全国平均なので、都市部と地方では差があります。
特に行動援護は月収が高めなので、収入面を重視したい方におすすめです。
事業所によって処遇改善加算の有無や給与体系が異なるため、就職先を選ぶ際は給与条件をしっかり確認しましょう。
ガイドヘルパーに向いている人は？
ガイドヘルパーは、介助のスキルだけでなく人柄やコミュニケーション力など、人柄も重要なポイントです。
この仕事に向いている人の特徴を3つお伝えします。
コミュニケーションを取るのが好きな人
人と関わることが好きな方は、ガイドヘルパーに向いています。
利用者と一対一で過ごす時間が長く、会話を通じて信頼関係を築くことが大切です。
外出先での何気ない会話を楽しんだり、「次はあそこに行きたい」といった希望を聞いたりします。
人の役に立つことが好きな方や、相手の気持ちに寄り添える方はやりがいを持って働けるでしょう。
臨機応変な対応ができる人
臨機応変な対応ができる方は、ガイドヘルパーに向いています。
外出中は予期せぬ出来事が起こることも少なくありません。
天候の変化で予定を変更したり、体調に合わせて休憩を提案したりと、その場に応じた判断が求められます。
マニュアル通りにいかない場面でも落ち着いて対応できる力が必要です。
柔軟な発想を持つ方や、冷静な判断ができる方なら活躍できるでしょう。
フットワークが軽い人
フットワークが軽い方は、ガイドヘルパーに向いています。
ガイドヘルパーは利用者と一緒に外出することが主な役割。
長時間歩いたり、出かけたりすることが日常的にあります。
買い物やレジャー施設への同行、通院の付き添いなど、移動が多いのが特徴です。
柔軟な発想を持つ方や、冷静な判断ができる方なら活躍できるでしょう。
ガイドヘルパー資格に関するよくある質問
ガイドヘルパーの資格取得を考えている方からの「よくある質問」をまとめてみました。
- ガイドヘルパー資格は独学で取れる？
-
ガイドヘルパー資格は独学では取ることができません。
同行援護や行動援護、移動支援のいずれかの養成研修を受講し、カリキュラムを修了する必要があります。 - 修了試験はある？
-
ガイドヘルパー養成研修に修了試験はありません。
決められたカリキュラムを全て受講すれば、資格を取得できます。 - ガイドヘルパーの資格に有効期限はある？
-
ガイドヘルパー資格に有効期限はありません。
一度取得すれば、更新手続きなしで生涯有効な資格です。 - 一般課程だけで働ける？
-
同行援護の一般課程を修了すれば、ガイドヘルパーとして働くことができます。
応用課程は必須ではありませんが、受講することで仕事の幅が広がります。 - 他の介護資格を持っていれば免除される？
-
介護福祉士や実務者研修を修了していて、1年以上の実務経験がある方は、同行援護従業者養成研修が免除され、同行援護の仕事に就くことができます。
行動援護や全身性障害者移動介護は免除制度がなく、それぞれの専門研修を受講する必要があります。
まとめ｜未経験からでも始めやすく、仕事につながるガイドヘルパー資格
ガイドヘルパーは、障がいのある方が安心して外出できるようサポートする役割です。
人と関わることが好きな方や人の役に立ちたい方には、やりがいを持って働ける仕事です。
学歴・経験不問で未経験からでもOKですが、始めるには資格が必要です。
資格は最短2日〜4日の研修で取得でき、費用も2万円〜5万円程度で始めやすい価格帯です。
資格取得後の就職先はたくさんあります。
働き方は正社員・パート・アルバイト、登録制など様々。
ライフスタイルに合わせて働けるのでプライベートも充実できます。
40代・50代・60代からでも挑戦しやすく、実際に多くの方が活躍しています。有効期限のない資格なので、長く活躍できますよ。
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