このようなお悩みを解決します。

人材サービス業界で20年以上にわたり、企業の採用活動をサポートしてきました。これまでに1,000社以上の採用担当の方と向き合ってきた視点から、お伝えします。
40代の転職で、説得力のある志望動機の書き方に悩んでいる女性は多いです。
志望動機は採用担当者に熱意を伝えるために重要です。
この記事では、40代女性が転職時に書くべき志望動機のポイントや具体的な書き方を解説します。
記事を読めば、業種や職種を問わず転職に有利になる志望動機が書けるようになります。
自分の経験やスキルを最大限にアピールし、転職活動を成功させましょう。
志望動機って何?
志望動機とは、なぜその会社(または職種)を希望するのか、その理由や背景を説明するものです。
転職活動や就職活動の履歴書・職務経歴書・面接でよく聞かれる、とても重要な項目です。
企業は志望動機から、あなたの考えや姿勢、会社との相性を見ようとしています。
企業が志望動機でチェックしていること
- なぜその会社を選んだのか(企業への関心)
- なぜその職種を選んだのか(仕事内容への理解と意欲)
- これまでの経験やスキルを、どう活かそうとしているのか
- 会社に貢献したいという意欲があるか
- 入社後のビジョンが明確か
つまり、「なんとなく応募した」という印象ではなく、「この会社で働きたい」という強い気持ちと理由を、具体的に伝えるためのものが志望動機です。
40代女性向け志望動機のポイント3つ


40代女性が転職活動を行う際、これまでのキャリアや経験は大きな強みです。
志望動機を作成する際に押さえておくべきポイントを3つご紹介します。
- 女性ならではの経験やスキルをアピールする
- 具体的なエピソードや数字を用いる
- 企業の方針や理念に共感するポイントを書く
志望動機を書く際は、経験や共感をアピールしましょう。
①女性ならではの経験やスキルをアピールする
女性ならではの経験や、長年のキャリアを通じて得たスキルを活かしましょう。
たとえば、家庭と仕事を両立する中で身につけた能力は、大きな強みです。
以下のような能力を強調できます。
スキル・経験 | 内容例 |
---|---|
育てる力 | 子育てを通じて、相手の成長を促す力を養う |
決断力 | 家庭や職場で迅速な判断をする能力 |
マルチタスク能力 | 家事、育児、仕事を効率よくこなす能力 |
コミュニケーション能力 | 立場の違う人と円滑に話せる能力 |



「女性であること」「40代であること」の強みを意識して、自分の経験をしっかりアピールしましょう。
②具体的なエピソードや数字を用いる


志望動機にスキルや経験を書く際は、具体的なエピソードや数字を用いて、成果を明確に示しましょう。
具体的な事例を挙げ、成果を数字で示すことで説得力が増します。
たとえば、以下のような事例を記載します。
★「前職でリーダーとしてプロジェクトを成功させ、納期を30日短縮」
★「育児と仕事を両立させ、毎日のスケジュール管理で効率的に仕事を進めた」
具体的な数字を用いると、説得力が増します。
成果の具体例 | 数値 |
---|---|
コスト削減 | 年間経費を10%削減 |
プロジェクト成功 | プロジェクト納期を30日短縮 |
顧客満足度 | 顧客満足度90%以上を維持 |
売上向上 | 売上を15%増加 |
数字を用いることで、自分がどれだけの成果を上げたのかを明確に伝えることができます。
③企業の方針や理念に共感するポイントを書く
企業の方針や理念から共感するポイントを見つけましょう。
企業のホームページや代表取締役の出版物を調べることで、企業の考え方がわかります。
自分が共感するポイントを見つけて「他の企業でなく貴社で仕事がしたい」という熱意を示すことが大切です。
企業の方針や理念に共感するポイントの例
企業の方針・理念 | 数値 |
---|---|
社会貢献 | 社会貢献に力を入れている |
働きやすい環境作り | 社会貢献に力を入れている |
キャリアアップ支援 | 研修制度やキャリア支援に共感 |
ダイバーシティ推進 | 多様性を尊重する企業文化に共感 |
持続可能なビジネス | 環境に配慮した事業運営に共感 |
企業の方針や理念に共感する理由と具体例を挙げることで、企業で働く意欲を示せます。
これらのポイントを踏まえて、具体的かつ感情に響く志望動機を作成してみてください。
転職タイプ別に志望動機紹介!【事例付き】


事例別の40代女性の志望動機の書き方について、以下の3つを解説します。
- 同業種へ転職する場合
- 異業種へ転職する場合
- 未経験の職種に挑戦する場合
具体的なエピソードを用いて志望動機に、より説得力を持たせましょう。
転職のパターンに応じて、効果的なアピールポイントがあります。
自分にあったパターンを参考にしてください。
①同業種へ転職する場合


同業種への転職では、業界特有の知識や経験を強調すると効果的です。
前職で培った専門知識やスキルが強みとなり、即戦力になることをアピールできます。
同業種へ転職する場合の志望動機【例文】
具体的な成功事例や成果を示し、貢献できる点を明確にすることが大切です。
具体的なエピソードを交えて説明することで説得力が増し、採用担当者に対して強い印象を残せます。
②異業種へ転職する場合


異業種への転職では、転職理由を明確にし、ポジティブな理由を述べることが重要です。
異業種へ転職する場合、自己成長やキャリアの幅を広げるための転職であることを説明しましょう。
異業種へ転職する場合の志望動機【例文】
新しい業種に魅力を感じた理由や、キャリアビジョンとの結びつきを具体的に述べることで説得力が増します。
自分の経験をどう活かし、成長したいのかを簡潔に伝えましょう。
③未経験の職種に挑戦する場合
未経験の職種に挑戦する場合、学んできたことや自主的に取り組んだことを示しましょう。
未経験の職種に挑戦する場合の志望動機の具体例は、以下のとおりです。
未経験の職種に挑戦する場合の志望動機【例文】
未経験でも役立つスキルや特性を挙げ、これまでの経験が新しい職務にどのように役立つか具体的に説明します。
強い興味と学ぶ意欲もアピールしましょう。
業種別に解説!志望動機の書き方【例文付き】


職種によって、重視されるスキルはさまざまです。
職種別、40代女性の志望動機の書き方について、以下の4点を解説します。
- 事務職への転職
- マネジメント職への転職
- クリエイティブ職への転職
- 販売・接客業への転職
志望動機を書く際は、職種に応じて求められているスキルを具体的にアピールしましょう。
①事務職への転職
事務職は、正確さや効率性が重視される職種です。
40代女性ならではの強み(忍耐力、マルチタスク能力)や実績を具体的に示しましょう。
転職先の企業に貢献意欲をしっかりと伝えることが重要です。
事務職へ転職する際の志望動機を書くポイント
- 40代の人生経験やスキルをアピールする
- 忍耐力やマルチタスク能力を強調する
- コミュニケーションスキルの高さを示す
- コスト削減や業務効率化の経験を具体的に述べる
- 企業の価値観や理念に共感するエピソードを添える
- チームプレイやリーダーシップの経験を強調する
自分の強みをしっかりアピールできれば、ポジティブな印象を与えることができます。
事務職に挑戦する場合の志望動機 【例文】
②マネジメント職への転職


マネジメント職では、チーム全体を把握して目標達成に導く力が不可欠になります。
過去にチームをまとめ売上目標を達成した経験やチベーションを高めて成功した事例などを具体的に述べましょう。
マネジメント職へ転職する際の志望動機を書くポイント
- チームのリーダーシップ経験を強調する
- プロジェクト管理の実践を示す
- 戦略的思考と問題解決能力をアピールする
- コミュニケーション能力を重視する
- 成果を上げた事例を具体的に記載する
- 組織の目標達成に貢献する意欲を示す
- 企業文化や組織風土への適応力をアピールする
- 過去のリーダーシップ研修やコーチング体験を生かす
- チームのモチベーション向上策を具体的に述べる
- 長期的なビジョンと実現計画を示す
上記のポイントを押さえることで、マネジメント職への転職が成功する可能性が高まります。
マネジメント職に挑戦する場合の志望動機【例文】
③クリエイティブ職への転職
転職を考える40代女性にとって、Webデザイナーなど、クリエイティブ職への転職は魅力的な選択肢です。
創造性や発想力が重要であり、視覚的・感覚的な表現を仕事にするため、具体的な志望動機を示すことが重要です。
クリエイティブ職への転職する際の志望動機を書くポイント
- デザインスキルやクリエイティブな発想力を強調する
- 過去のプロジェクトや作品の具体例を提示する
- 使用可能なソフトウェアやツールを明示する
- 業界トレンドや技術の理解を示す
- 自己研鑽やスキルアップの努力をアピールする
- 企業のビジョンやコンセプトに共感する点を述べる
- ポートフォリオのリンクを提供する
過去に作った作品集や携わったプロジェクトの成功例があれば、積極的に述べましょう。
クリエイティブ職で使えると有利なツールには、Adobe PhotoshopやIllustratorなどがあります。
使用可能なソフトウェアやツールを示すことも、即戦力としてのアピールになります。
クリエイティブ職に挑戦する場合の志望動機【例文】
④販売・接客業への転職


販売・接客業は顧客とのやりとりや対応が主な業務となるため、円滑なコミュニケーション能力が必要です。
販売・接客業へ転職する際の志望動機
- コミュニケーション能力を強調する
- 過去の接客経験を具体的に記載する
- カスタマーサービスに対する情熱を示す
- 企業のブランドや商品に対する理解を示す
- チームワークや協力の経験をアピールする
- トラブル対応能力を具体例と共に述べる
- お客様のニーズを理解し、満足度を高める工夫を説明する
- 時間管理能力や効率的な業務遂行能力を示す
- 柔軟な対応力や適応力を強調する
- 自己成長や学び続ける姿勢を示す
顧客に寄り添ったサービスを提供するために工夫したことを挙げると具体性が高まります。
販売・接客業に挑戦する場合の志望動機【例文】
志望動機を書くときのポイント4つ


志望動機を書くときのポイントをお伝えします。
- ネガティブな退職理由を避ける
- 自己分析を徹底する
- 企業研究を深める
- 転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
ポイントを押さえて書くことで、採用担当者にアピールできます。
①ネガティブな退職理由を避ける
ネガティブな退職理由は、面接官に悪い印象を与えるため避けましょう。
前職への不満や否定的な内容を述べると、適応力や協調性に疑問を持たれます。
「給与が低いから」や「上司が嫌だったから」などの理由は避けるのが無難です。
「スキルアップしたいから」「大きなプロジェクトに挑戦したいから」など、ポジティブな言葉で伝えましょう。
自身の成長やキャリアアップを強調すると、前向きで意欲的な印象を与えることが可能です。
②自己分析を徹底する


自己分析を徹底することで、具体的で説得力のある志望動機が書けるようになります。
自分の価値観やキャリアの目標を明確にすることで、どのような企業文化や職場環境に適しているかを考えられます。
自分が転職市場でどの程度価値を持っているか、理解が可能です。
転職先での役割や期待されるスキルも把握しましょう。
応募先の企業で自分がどのように貢献できるかを考えることも大切です。
自分の長所や短所、市場価値を評価し、自分がどのような役割を果たせるのか。
具体的に話せるようにしておきましょう。
自己分析を徹底することで、具体的な志望動機が書けるようになります。
③企業研究を深める
企業研究は、具体的な志望理由を示す材料になります。
企業研究を深める方法
- ホームページなどで企業理念やビジョンをチェックする
- 競合他社と比較することで、応募先企業の強みを明確にする
- 最新のプレスリリースやニュース記事から、企業の動向を把握する
- 企業の製品やサービスにどのような特徴や強みがあるか調べる
- レビューサイトで企業の評判や内部の雰囲気について知る
- 企業の財務状況を確認し、業績や成長性を理解する
- 業界全体の動向や企業が置かれている市場環境を調査する
上記の方法で企業研究を深め、応募先の企業でないといけない理由を明示し、自分の熱意を伝えましょう。
④転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
転職理由と志望動機に一貫性を持たせることで、信頼性が生まれます。
押さえておきたいポイント
- 応募先の企業でやりたいこと
- 目標を達成したい理由
- 目標を達成するために、応募先の企業でなければならない理由
転職理由は、転職を考えた理由と転職により実現したいことが伝わる内容にします。
転職の理由を述べるときは「新しく〇〇にも挑戦したいため」など、ポジティブに表現することがポイントです。
転職理由と応募動機は新しい挑戦をするための前向きな理由であることを一貫して伝えましょう。
志望動機に関するよくある質問3つ


転職に役立つ補足事項として、志望動機に関するよくある質問をまとめました。
- 志望動機がうまく書けないときはどうしたらいい?
- 志望動機と自己PRの違いは?
- 転職回数が多い場合の志望動機の書き方は?
よくある質問を理解すると、転職に有利になる志望動機の書き方の理解がより深まります。
①志望動機がうまく書けないときはどうしたらいい?
志望動機がうまく書けないときは、自己分析や企業研究をしたり、第三者の意見を取り入れたりしましょう。
自己分析を行うことで、自分の強みや弱み、価値観を明確にできます。
過去の経験や成果を紙に書き出したり、周囲の人に意見や自分の強みは何か聞くこともおすすめです。
プロのキャリアコンサルタントに相談したり、志望動機のテンプレートを活用したりする方法もあります。
望動機のテンプレートを使用する場合は、基本的な構成をもとに、自分の言葉でカスタマイズしましょう。
②志望動機と自己PRの違いは?


志望動機と自己PRはそれぞれの目的が異なります。
志望動機は企業を志望する理由を説明するものです。
自己PRは、自分の経験やスキルから、採用することで得られるメリットを説明します。
企業が重視するポイント
志望動機 | 応募者の希望する企業や職種についてどれだけ理解しているか |
自己PR | 人柄や考え方、企業と能力がマッチしているか |
志望動機と自己PRの違いを理解することで、転職に有利な応募書類を作成できます。
③転職回数が多い場合の志望動機の書き方は?
転職回数が多い場合でも、過去の転職経験をプラスに捉え、今までの経験を前向きにアピールすることが大切です。
転職回数が多い場合の志望動機の書き方
- 退職理由についてきちんと説明する
- それぞれの職場で得た経験やスキルを、自分の言葉でアピールする
- 希望する企業での目的・目標を具体的に説明する
転職回数が多いと、一般的にはマイナスの評価をされる場合がほとんど。
しかし、応募先の企業での長期的な目標を具体的に伝えると、採用担当者に安心感を与えられます。
まとめ


40代女性が志望動機を書く際には「40代女性である自分ならではの強み」をアピールしましょう。
自分の経験やスキルなど、エピソードや数字を用いた実績を交えると、説得力が増します。
企業の方針や理念に共感するポイントを明確に書くことも重要です。
転職の志望動機では、事例や職種ごとに求められる能力や効果的にアピールできるポイントが異なります。
スキルや過去の経験を、新しい職場でどう活かせるかを具体的にイメージした内容にしましょう。
ポイントを押さえた魅力的な志望動機を作成することで、転職成功に一歩近づけます。
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