- 履歴書が手書きじゃないから落とすって本当?
- 手書きとパソコンとどっちで作成したらいいの?
- 採用担当者はどう思ってるの?
- 履歴書を作成するときに気をつけること
このようなお悩みを解決します。

人材サービス業界で20年以上の経験があり、これまでに1,000社以上の採用活動のお手伝いをしてきた私がお伝えします。
転職をしようと決断したとき、まず最初に取り組むべきことは「履歴書の作成の仕方」です。
いざ、作成しようとすると「どう作成すればいいの?」と悩んでしまう。
この記事では、求職者からいただいた質問をもとに、履歴書作成のポイントをまとめました。
履歴書が手書きじゃないから落とすって本当?
「履歴書を手書きじゃないから落とす」という企業は、ほとんどありません。
転職の履歴書は「手書き」でも「パソコン」でも大丈夫です!
実際、採用担当者はどう思ってるの?
「企業の人事担当者に聞いてみた!」マイナビニュースに掲載されていた情報です。


※引用:マイナビニュース 「履歴書はパソコン作成と手書き、どちらがいいですか」キュービック調査結果(期間2024年6月24日~27日)
採用担当者は「パソコンのほうがいい」という方が多いですね。
昔は手書きが支流でしたが、今は逆転してます。



えっ!じゃ、パソコンで作成したほうがいいの?



どちらでも大丈夫です!調査したのは履歴書の作成方法です。
採用基準ではありません。でも採用担当者の気持ちは気になりますよね。
採用担当者が「パソコンがいい」理由は?


※引用:マイナビニュース 「履歴書はパソコンがいい理由」キュービック調査結果(期間2024年6月24日~27日)
パソコンがいい理由は「読みやすい」「管理がしやすい」です。
これは採用担当者の主観であって、採用基準ではありません。



採用担当者に直接お聞きしました。ほとんどの方がどちらでもいい。
作成方法ではなく、内容重視と言われてました。
採用担当者が「手書きがいい」理由は?


※引用:マイナビニュース 「履歴書は手書きがいい理由」キュービック調査結果(期間2024年6月24日~27日)
手書きがいい理由は「気持ちがこもっている」「ひとなりがわかる」です。
手書きにこだわる企業はスキルだけではなく人柄も重視する企業が多いです。
でも、それは採用担当者の主観であって、採用基準ではありません。



採用担当者に直接お聞きしました。ほとんどの方が
採用基準は作成の仕方ではなく、内容重視と言われてました。
履歴書の作成の仕方は手書き、パソコン どちらでもOK!
多くの企業は、履歴書の作成の仕方よりも応募者のスキル、経験を重視しています。
大切なのは、内容が応募先の企業にとって魅力的かどうかです。
それでも不安を感じる場合は、企業に確認するのも一つの方法です。
手書きの履歴書がおすすめのケース3つ
手書きの履歴書をおすすめするケースは3つお伝えします。
- 老舗企業や伝統を重んじる業界
- 「誠意」や「熱意」を重視する企業
- 字がきれい
①老舗企業や伝統を重んじる業界
老舗企業や伝統を重んじる業界では、手書きの履歴書が重要な役割を果たします。
過去から続く価値観や文化を大切にしているため、手書きの履歴書は誠実や個性が伝わるためです。
応募者の人柄を知る手段として手書きの履歴書が求められることが多いです。
②「誠意」や「熱意」を重視する企業
誠意や熱意を大切にする企業では、手書きの履歴書が評価されることがあります。
手書きの文字には、応募者が時間をかけて準備したことが伝わり、
印刷されたものにはない「温かみ」や「真心」を感じさせる効果があります。
「この会社で働きたい」という熱意が伝われば、採用の可能性が広がるでしょう。
③字がきれい
字がきれいな人にとって、手書きの履歴書は大きなアピールポイント!
美しい字は、応募者の几帳面さや丁寧さを伝えるだけでなく、採用担当者に良い印象を与えます。
パソコンで作成する履歴書がおすすめなケース3つ
パソコンで作成した履歴書がおすすめの3つケースを3つお伝えします。
- 応募する企業が多い
- オンライン応募が一般的な業界
- 字に自信がない
①応募する企業が多い
手書きの履歴書では1社ごとに作成時間がかかり、応募件数が増えるほど手間が増えます。
パソコン作成なら、一度作成したフォーマットを元に、企業ごとにアレンジを加えながら
効率的に応募書類を仕上げることができます。
住所や学歴など共通部分をコピーして活用することで、履歴書作成の負担を軽減し、
面接対策や他の準備に集中できるのも大きなメリットです。
②オンライン応募が一般的な業界


オンライン応募が主流の企業では、パソコンで作成した履歴書が適しています。
特にIT業界やクリエイティブ業界では、データでの提出が一般的です。
手書きの履歴書をスキャンして送るよりも、パソコンで作成したほうが、簡単かつ迅速に対応できます。
デジタルスキルが求められる業界では、パソコンで履歴書を作成することが基礎的なスキルの証明になります。
企業のニーズに合わせて適切な形式で提出することが、応募者の評価を高めるポイントになります。
③字に自信がない
履歴書は第一印象を左右する大切な書類です。
字に自信がない場合は、パソコンで作成するとよりスムーズに読んでもらえます。
読みやすさを重視する企業では、手書きよりもパソコンで作成した履歴書のほうが好まれます。
履歴書を手書きで書くときの注意点
手書きで履歴書を書くときの、注意点を詳しくお伝えします。


黒のボールペンで記載する
履歴書を書く際には、黒のボールペンを使うことが基本です。
消せるボールペンや水性ペンは避け、インクがかすれにくい油性やゲルインクのペンを選びましょう。
0.5~0.7mm程度の太さのペンは、見やすい文字を書くためにおすすめです。
公式文書としての履歴書では、筆記具の選択も「仕事の丁寧さ」の表と見られるため、慎重に選びましょう。
修正液や修正テープは使わない
履歴書で書き損じたとき、修正液や修正テープでの修正は避けましょう。
万が一ミスをしたときは、新しい用紙に書き直すのが基本です。
間違いを防ぐために、事前に鉛筆で下書きすることをおすすめします。
どうしても修正が必要なときは、訂正印を使うなど、正式な方法で訂正することを心がけましょう。
正しい用紙を選ぶ


履歴書を書くには、適切な用紙を選びましょう。
企業指定の用紙がない場合、A4またはB5サイズの用紙がおすすめ。
内容が多い場合はA4、簡潔にまとめたい場合はB5を選ぶと良いでしょう。
履歴書以外の提出書類がある場合、サイズを統一することも大切です。
履歴書をパソコンで作成するときの注意点
パソコンで履歴書を書くときの、注意点を詳しくお伝えします。


正しいフォント、文字サイズで書く
履歴書の読みやすさは、適切なフォントと文字サイズの選択が重要です。
標準的なフォントとして明朝体やゴシック体を選びましょう。
基本的な文字サイズは10.5ポイントから11ポイントで入力します。
また、氏名や重要な項目(タイトル)は12ポイントから18ポイントで入力することで強調効果が得られます。
フォントと文字サイズを統一し、シンプルで整ったレイアウトにすることで、読みやすい履歴書が作成できます。
全体の統一感を意識することで、採用担当者に好印象を与える履歴書に仕上がります。
履歴書フォーマットを使う!


履歴書を作成するときは、市販の履歴書フォーマットや企業指定のテンプレートを活用しましょう。
フォーマットを使うことで、必要な項目を漏れなく記入でき、読みやすい履歴書を作成できます。
自分で一から作るよりも手間を省けるため、レイアウトも整い、見た目の印象もよくなります。



厚生労働省の履歴書テンプレート ダウンロードはこちら
厚生労働省の履歴書テンプレート(A4サイズ) ダウンロードはこちら
装飾は使用しない
履歴書は公式な文書であるため、太字、斜体、下線、文字の色の変更などの装飾は控えましょう。
過度な装飾は、実際に読む手にとって読みづらくなり、プロフェッショナルな印象を損なう可能性があります。
そのため、装飾は避け、内容で勝負することが重要です。
シンプルで読みやすいレイアウトを心掛けましょう。
履歴書を書くときの「手書き」と「パソコン」共通の注意点
手書きにもパソコンにも共通する注意点です。
年号を統一する
生年月日や学歴・職歴など年号は、西暦または和暦のどちらかに統一し、省略せずに記載することが重要です。
例えば、「昭和」を「S」と略したり、「1980年5月1日」を「1980/5/1」と表記するなどの省略はNGです。
和暦を使用する場合は元号の切り替わりの年に特に要注意。
1989年は昭和64年から平成元年へ、2019年は平成31年から令和元年へと変わっています。
昭和→平成「昭和64年1月7日まで→平成元年1月8日から」
平成→令和「平成31年4月30日まで→令和元年5月1日から」
該当する月の元号を正確に確認し、応募書類全体で統一しましょう。
誤字脱字をチェックする


履歴書を書き上げたら必ず見直しを行い、誤字脱字がないか忘れずにチェックしましょう。
誤字脱字があると、注意力が欠けていると判断されます。
家族や友人に見てもらうと、第三者の視点でのチェックができ、見落としを防ぐことができます。
パソコンの場合、スペルチェック機能などの活用もおすすめです。
しっかりと確認を行い、完璧な履歴書を提出しましょう。
履歴書を送るときの注意点
転職活動で履歴書を送るとき、郵送やデータ送信の注意点について、詳しく説明します。
履歴書を郵送する場合


履歴書を郵送する際には、普通郵便を利用しましょう。
キャラクター切手や記念切手ではなく、普通切手を使用。
書類の重さによって料金が変わるため、郵便局の窓口で手続きすると安心です。
履歴書は「信書」として扱われます。
メール便や宅配便は信書は送れないので注意してください。
郵便局のサービスを利用します。
万が一、締切に遅れそうな場合は速達を利用しましょう。
簡易書留は受け取りが必要なため採用担当者に手間をかける可能性があります。
簡易書留は使用せず、普通郵便がおすすめです。
履歴書をデータで送る場合


手書きの履歴書をデータで送る場合、スキャンでパソコンに取り込んだ後、PDF形式で保存するのが一般的です。
PDF形式はデータの改ざんを防ぎ、どの端末でも同じレイアウトで表示される利点があります。
送付時には個人情報が第三者に流出しないよう、パスワードをかけることを忘れないようにしましょう。
ファイル名は「履歴書氏名日付」の形式にすると、採用担当者にとって分かりやすくなります。
まとめ


「履歴書が手書きじゃないから不採用になる」という企業はほとんどありません。
採用担当者は「読みやすい」「管理しやすい」という理由でパソコン作成を好む方が多いですが、
採用するかどうかの判断基準ではありません。
履歴書は手書きでもパソコン作成でもOKで、大切なのは内容の充実度や応募企業に合った書き方をすることです。
どちらの場合も、読みやすさや正確さを意識し、応募先の企業に合わせた選択をすることが大切です。
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