- 転職したいけど年齢的に厳しいかな…
- ブランクがあるけど履歴書ってどうやって書けばいいんだろう?
- 40代女性でも転職に成功できる履歴書の書き方を教えて!
40代の書類選考の通過率は10~20%です。履歴書で経歴やスキルを的確にアピールできないと希望企業の書類選考を通過できません。
この記事では、40代女性が履歴書を作成するための基本から具体的な書き方、アピールポイントまで詳しく解説します。記事を読めば、年齢を強みに変えた履歴書の書き方がわかります。
40代女性の履歴書作成では、過去のキャリアや主婦の経験を強調し、ブランク期間も前向きに伝えることが重要です。年齢を強みとしてアピールし、家庭との両立を示すことで、応募先の信頼を高められます。
40代女性のための履歴書の基本
自身の経験やスキルを最大限にアピールする履歴書を作成するために、基本を押さえましょう。
- 基本的な構成
- 履歴書のサイズと種類
- 手書きとパソコン作成の選び方
- 和暦と西暦の使い分け
基本的な構成
履歴書の基本的な構成は以下のとおりです。
- 基本情報(氏名、住所、連絡先など)
- 学歴
- 職歴
- 資格・免許
- 志望動機
- 趣味・特技
- 本人希望欄
履歴書の構成を正しく理解し、適切に記入をすることで採用担当者に自分の経験やスキルを的確に伝えられます。
履歴書のサイズと種類
履歴書の一般的なサイズはA4サイズとB5サイズの2種類です。企業から指定がない場合はどちらを使用しても問題ありません。A4サイズは情報量が多く、見やすい点がメリットです。B5サイズは持ち運びやすく、コンパクトにまとめられます。
用紙の色は白を選びましょう。市販されている履歴書も利用可能です。フォーマットも多数あるので、自分にあったものを選択してください。
手書きとパソコン作成の選び方
手書きかパソコン作成かは自分自身の強みと応募先の文化や求める人物像に合わせて選びましょう。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
手書き | パソコン作成 |
誠実さや丁寧さをアピールできる 字の美しさや筆跡が好印象を与える 個性が出やすく、応募者の人柄が伝わる | 効率が良く、修正が簡単にできる 誤字脱字を防止しやすい 読みやすい整ったレイアウトにできる |
手書きの履歴書は伝統を大切にする企業で好まれます。一方で、デザインやIT関連の職種ではパソコン作成の方が適しています。
和暦と西暦の使い分け
和暦と西暦はどちらでも構いませんが、履歴書全体で統一してください。和暦は日本の伝統や文化を重んじる企業で好まれます。
具体的な記載例は以下のとおりです。
- 和暦:平成30年
- 西暦:2023年
伝統産業や地方の企業では、和暦を使用することで親しみやすさを感じてもらえます。グローバルな視点を持つ企業やIT関連企業、外資系企業では西暦が適しています。
履歴書の具体的な書き方
各項目に必要項目をただ記入するのではなく、採用担当者が見ているポイントを押さえることが重要です。
履歴書の具体的な書き方を以下で解説します。
- 日付や氏名など基本情報
- 学歴欄
- 職歴欄
- 資格・免許欄
- 志望動機欄
- 趣味・特技欄
- 本人希望欄
日付や氏名など基本情報
履歴書の基本情報欄は企業が応募者に連絡を取る際に活用します。
以下の項目を正確に記載しましょう。
- 日付(提出日を記載)
- 氏名(フルネーム)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 生年月日
- 年齢
- 性別
- 写真(最新の写真を使用)
学歴欄
学歴欄では応募者が学生時代何に取り組んできたのかが見られます。高校の入学から記入し、最終学歴まで時系列で記載してください。学校名は必ず正式名称で記載し、学部、学科、コース、専攻まで記載するようにしましょう。
中途退学や転校をした場合も明記してください。研究内容や留学経験などアピールできる点は積極的に記載しましょう。
職歴欄
職歴欄は、履歴書の中でも重要な部分です。具体的な経験や実績を示すことで、応募先企業に対して自分の能力や適性をアピールできます。
時系列順に会社名や部署名を正式名称で記載してください。業務内容は1行で収まるように記載し、詳細な業務内容については職務経歴書に記載するようにしましょう。
資格・免許欄
応募職種に直結する資格や免許は、採用担当者にとって魅力的な要素となります。
以下のような資格があると、40代の転職活動においても強みになります。
- 普通自動車免許
- 秘書検定2級
- TOEIC750点以上
- 日商簿記3級
- 実用英語技能検定準2級
- MOS(MicrosoftOfficeSpecialist)Excel
- ファイナンシャルプランナー2級
- ホームヘルパー2級
資格を取得することで、自分のスキルや専門知識を証明できます。特定の業務に必要なスキルを持っていることが明確になるため、採用の可能性も高まります。実際に取得した資格を記載し、アピールポイントとしてください。
志望動機欄
志望動機欄では、以下のポイントを押さえましょう。
- 応募企業の理念やビジョンに共感していることを具体的に示す
- 自身の経験やスキルがどのように企業の役に立つかを明確に述べる
- 応募する職種に対する熱意や意欲を伝える
- 企業が求める人物像に自分が合致していることを具体的なエピソードで説明する
- 他の応募者との差別化ポイントを強調する
- 応募企業の業界についての知識を示し、自分がどのように貢献できるかを説明する
- 応募企業の成長や発展に寄与したいという意向を明示する
例文を記載するので参考にしてください。
私がこの会社に応募した理由は、貴社の「お客様第一主義」という理念に深く共感したからです。私自身、これまでのキャリアにおいて常に顧客満足を最優先に考えてきました。この経験を活かし、貴社のお客様に対しても最高のサービスを提供できると信じています。
前職ではカスタマーサポートを担当しており、お客様の声をもとにサービス改善を行ってきました。その結果、顧客満足度が向上し、リピーター率も大幅に増加しました。成功体験を貴社でも再現し、お客様に喜ばれるサービスを提供していきたいです。
貴社が今後展開を予定している新規プロジェクトに対しても非常に興味があります。私のスキルと経験を活かして、プロジェクトの成功に貢献できると考えています。
私のキャリアプランと貴社のビジョンが一致しているため、長期的な視野で貴社と共に成長していきたいと考えています。貴社の一員として、貴社の発展に寄与したいという強い意欲があります。ぜひ、私の経験を貴社で活かさせていただければ幸いです。
» 40代女性向けの志望動機のポイントを事例別、職種別に解説!
趣味・特技欄
趣味や特技は、豊かな人生経験や多様なスキルをアピールできます。
よく履歴書に記載される趣味・特技は以下のとおりです。
- 読書
- 料理
- ガーデニング
- ヨガ
- 手芸
- ウォーキング
- 写真撮影
- ボランティア活動
- 楽器演奏
- 映画鑑賞
読書が趣味であれば、勉強熱心で集中力があることを伝えられます。ガーデニングが趣味であれば、細やかな観察力や地道な努力を続ける忍耐力があることをアピールできます。応募職種に結び付く趣味や特技を記載し、趣味や特技を通じて得たスキルや知識を職場でも活かせることをアピールしましょう。
本人希望欄
本人希望欄には原則として「貴社の規定に従います」と記載してください。記入して良いのは「入社するための絶対条件」のみです。給料や勤務時間などの要望を細かく記載してしまうと採用担当者から「要望の多い人」と思われてしまう可能性が高くなります。
具体的な要望は面接の中で伝えるようにしましょう。
40代女性向け履歴書の工夫
40代として多くの経験を積んできたことは即戦力としてのアピールポイントです。年齢をネガティブに捉えるのではなく、豊富な経験を持つ強みとして伝えましょう。
40代女性向け履歴書の工夫は以下のとおりです。
- 過去のキャリアをアピールする
- 主婦の経験を活かす
- ブランク期間をプラスに伝える
- 年齢を強みとして伝える
- 家庭との両立をアピールする
過去のキャリアをアピールする
過去のキャリアをアピールするために以下のポイントを押さえましょう。
- 具体的な業績や成果
- 数字やデータを用いた実績
- 関連するスキルや知識
- 前職での役割や責任範囲
- リーダーシップやチームワークの経験
- 継続的なスキルアップや学習の取り組み
- 受賞歴や表彰経験
- プロジェクトや業務改善
- 業界や職種に特化した知識
- 複数の職務経歴の中での一貫性
プロジェクトの成功率や売り上げの増加率を示せば、貢献度を数値で示せます。前職での役割や責任範囲を詳しく記載することで、どのような立場で何を達成したのかを明確にしましょう。プロジェクトのリーダーを務めた経験がある場合、マネジメント層を採用したい企業に効果的にアピールできます。
継続的なスキルアップや学習の取り組みも明記しましょう。新しい資格を取得した経験や、業務改善のための講習に参加した経験を記載すれば、成長する意欲が高いことが伝わります。
主婦の経験を活かす
家事や家庭管理の経験は仕事に応用できるため職場でも大いに役立ちます。
以下のような経験を記載し、主婦としての経験が職場でも活かせることをアピールしましょう。
- 家事管理能力
- 家計簿や予算管理
- 家族のスケジュール管理
- 料理や栄養管理の知識
- 子育て経験を通じて得たコミュニケーション能力
- 地域活動やボランティア経験
- 学校行事やPTA活動でのリーダーシップ
- 環境整理や効率的な時間管理能力
- 家庭内での問題解決能力
- 介護経験
家計簿をつけることで培われた予算管理能力は、職場の経費管理に直結します。家族のスケジュール管理は、複数のタスクを効率的にこなす力を示します。料理や栄養管理の知識は、食品関連の仕事で重宝される能力です。
ブランク期間をプラスに伝える
自己成長や新しいスキルの習得を強調すれば、ブランク期間をポジティブに伝えられます。
「新しい資格を取得し、専門知識を深めました」と書くと、前向きな姿勢を伝えられます。「ボランティア活動を通じて、コミュニケーションスキルを磨きました」といった具体例も有効です。
ブランク期間が単なる休暇ではなく、自己成長のための大切な時間であったことをアピールしましょう。
年齢を強みとして伝える
年齢を重ねたことで得た経験と知識を以下のように示せば、企業側が求める即戦力であることをアピールできます。
- 落ち着きや冷静な判断力を強調
- リーダーシップやマネジメント経験
- 過去の実績や成功事例
- 柔軟な対応力と問題解決能力
- 人脈の広さや業界での信頼
- 若年層にはない視点や洞察力
- 長期間の継続勤務による信頼性
- 成熟したコミュニケーション能力
- 経験に基づく専門知識やスキル
ポイントを押さえれば年齢はむしろ大きな強みとなり、採用担当者に良い印象を与えられます。
家庭との両立をアピールする
家庭との両立をアピールするためには、効率的な時間管理能力を強調することが重要です。料理や掃除、子供の送り迎えなどのタスクを効率的にできることを伝えると、マルチタスクの能力をアピールできます。
「朝は子供を学校に送り出した後にパートタイムで勤務しています。帰宅後は夕食の準備や掃除を効率よく行い、子供の勉強をサポートしてきました」といった具体的なエピソードを紹介しましょう。時間管理のスキルを示せます。
家族のサポート体制が整っており、仕事に集中できる環境があることを伝えましょう。家庭と仕事を両立させる具体的な成功例も合わせてアピールすると効果的です。「家族のサポートを受けながら、フルタイムの仕事を成功させてきました」と伝えることで実績を示せます。
履歴書の最終チェックポイント
履歴書の最終チェックは重要です。ミスを防ぐために、次のポイントを確認しましょう。
- 記入漏れがないかの確認
- 誤字・脱字のチェック方法
- 提出前の見直しチェックリスト
記入漏れがないかの確認
履歴書を作成する際に記入漏れがあると、採用担当者にマイナスの印象を与えます。
記入漏れがないように以下のポイントを確認してください。
- 氏名、住所、連絡先など基本情報に間違いがないか
- 学歴欄・職歴欄に漏れがないか
- 資格・免許欄が記入されているか
- 志望動機欄が具体的に記入されているか
- 趣味・特技欄が記入されているか
- 本人希望欄が適切に記入されているか
- 日付が記入されているか
- 和暦と西暦の使い分けが統一されているか
誤字・脱字のチェック方法
誤字や脱字を防ぐためには、以下の方法がおすすめです。
- 一晩置いてから見直す
- 新しい視点で文章を確認できるため、見逃しやすいミスを発見しやすくなります。
- 文章を読み上げて確認する
- リズムや流れに違和感がある箇所を見つけやすくなります。
- スペルチェックや文法チェックツールを活用する
- 見落としやすいミスを機械的に検出可能です。
- プリントアウトして確認する
- 画面上では見落としていた間違いや細かい部分も、紙に印刷して見ると気づきやすくなります。
上記の方法を組み合わせることで、誤字・脱字のない履歴書が作成できます。
提出前の見直しチェックリスト
提出前には、以下のポイントを必ず見直しましょう。履歴書の品質が格段に向上します。
- 日付や氏名の正確性
- 学歴や職歴の時系列
- 資格や免許の正式名称
- 志望動機の具体性と説得力
- 趣味や特技の一貫性と関連性
- 本人希望欄の内容
- 記入漏れの確認
- 誤字や脱字のチェック
- 全体のバランスと視認性
- 手書きの場合は丁寧に記載
- パソコン作成の場合のフォントの統一
- 和暦と西暦の統一
- 過去のキャリアの正確な記述
- 主婦経験の具体的なアピール
- ブランク期間のポジティブな表現
- 年齢をプラスに伝える工夫
- 家庭と仕事の両立の強調
ポイントを押さえて、完璧な履歴書を作成しましょう。提出前の最終チェックは、採用担当者に良い印象を与えるための重要なステップです。
まとめ
40代女性の履歴書作成においては、過去のキャリアや主婦の経験を強調し、ブランク期間も前向きに伝えることが重要です。年齢を強みとしてアピールし、家庭との両立を示すことで、応募先に対する信頼感を高められます。
履歴書の記入漏れ、誤字・脱字のチェックを徹底することで、印象の良い履歴書を作成できます。ポイントを押さえた履歴書を作成し、書類選考突破の可能性を高めましょう。
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